Astro-note

探索用星読みノート。過去現在未来と限りないホロスコープの宇宙を彷徨います。

獅子座の女シャネルのホロスコープ

『シャネル哲学 ココ・シャネルという生き方』という本を読んだ。

これまでにも『獅子座の女 シャネル』『シャネルの星座』という、
もっと星読み寄りのタイトルがついた本を読んでいたのだけど、
色々理解が浅かったのもあってホロスコープを読むまでに至らなかった。
まぁ、チラ見くらいはしてたけど。
このタイミングで分かりやすく新しい本が面白くて、
ガブリエル・"ココ"・シャネルの人物像を深堀してみたくなる...

『シャネル哲学...』は著者が日本人女性というのもあって、
現代的に読むのが容易なのかもしれないけど、
もう一歩踏み込むところまでいけるのかどうか?

ちなみに、さっき気づいたけどAstro Dienstは自動でサマータイムになってしまうのだけど、その時代にはなかったはずの設定はやめてほしいな...
イギリス人の恋人がいて、国際的に活躍してたシャネルだから関係ないかもとは思うけど、田舎生まれで苦い生い立ちがあったからこそ、のしあがったのかもしれないから。

 

ASC射手座17°、17度は「対立する要素をプラスに変換する転機となる度数」。
ドデカテモリー双子座で、ビジネス感覚も持っていたのだろう、
その双子座に火星を持ち、アセンダントの支配星木星は、家を表す蟹座にある。
貧しい生い立ちから一転、ビジネスにより「帝国」を築き、
今なお語り継がれ生き続けているメゾンの主となるにふさわしい。
サマータイム表示だと射手座30°付近、ここも「法皇」なのである意味帝国を築くことは可能だったのかもしれないけど、それで満足してしまっていたなら、現代まで続くものにはならなかったのかもしれない。

 

シャネルに関する古い著書を読むと、双子座火星は挑発的な言葉や批判精神、
型にはまらない破天荒な部分だけが強調されているようだったけど、
それは表面的な一部分にしか過ぎないのだ。

心理占星術を学んだ今となっては、他の個人天体も併せてもう少し複雑な人間描写ができるようになっていない、と思うのだけど、私自身が蟹座火星なので、「心」というもので相手を捉えようとしたところで表面的にしかならないのではないかと不安だ。

でも、やってみるしかない。

価値観や本質を示す金星は、太陽と同じく「獅子座」にある。
これが、「獅子座の"女" シャネル」と言われる所以だろうか。

自分のスタイルに絶対的な自信を持っており、その装いと振る舞いで時代の最先端をいく...というのは、表面的な「太陽」の獅子座かもしれないけれど、それを裏打ちする絶対的な価値観を持っていたからこそ、まだ女性の地位が低い時代にあって「太陽」を輝かせることができたのだろう。

ただし金星は牡牛座の海王星とスクエア。
社会や時代が求める価値観であったり期待されるものとは異なるのが、シャネルの価値観だ。

 

そういえば獅子座のサビアンシンボルに「髪型をボブにした女」というのがある。
髪をバッサリ切ったエピソードが本にも載っていた。
これはシャネルから来ていたんだろうか?

 

金星のもう一つの支配サインは「天秤座」で、シャネルのホロスコープのMCは天秤座14度。
1+4=5...獅子座の数字も隠れてる。
シャネルの伝説の香水「No.5」も獅子座が5番目のサインだから、っていうことを今更知って、獅子座らしいあり方について考え直させられている。

自分らしいスタイルとはなんだろうか?
「スタイルを確立する」って、土星っぽい言葉だと思ってた。
けど「スタイルを創り上げる」って、獅子座なのかな。
周りにあれこれ言われようともそれに左右されることなく、自分のスタイルを創造する。

そんな獅子座的な人生をあらためて歩んでみようかと思う。

 

シャネルの太陽は8ハウスにインターセプト
わかってくれる人なんていない環境だったのだろう。
だから反抗的に見られたり変わり者扱いされたり、
時に祭り上げられもてはやされしながらも、
迷った時には周囲と訣別しても自分のスタイルを貫くことを選んできた。
その時々の恋人や友人たちのように、
自分のスタイルをより強くしてくれる数人の熱烈な理解者たちに支えられながら。

3ハウス魚座の月だけが東半球にある。
幼少期に感じていた孤独は埋められようもないけれど、
常に人や社会と関わりながら生きてきた人生だったんだろう。