Astro-note

探索用星読みノート。過去現在未来と限りないホロスコープの宇宙を彷徨います。

獅子座金星と新金星

2023年は、二年に一度の金星リニューアルの日。

獅子座に6/5〜10/9という異例の4ヶ月滞在、

その間、逆行と新金星(地球-金星-太陽が一直線)が起こる。

前回の新金星は2021.12.19〜2022.1.29に山羊座で。

山羊座といえば「地」のエレメントで、金星がルールする牡牛座と同じ性質を持つ。

個が極まる、というより新しい「個」をつくりはじめる合図。

その辺りからかな、他人との違いが際立つようになってきて、

自分というものを守る必要性を強く感じるようになったのは。

 

2023年獅子座金星のテーマとは、他者との違いを受け入れ、

自分はもちろん相手の「個」も認めていくこと...

もっといえば「価値観」。

自分のそれを確立し、相手の価値観も認めること。

なかなか壮大なテーマになりそうだ。

 

それを象徴するような、金星獅子座入りチャート。

獅子座には、金星と同じく地球の姉妹天体である火星が待っている。

心理占星術的には両方とも「自律」のテーマを担うと言われてる。

一つのサインに滞在する時間は約火星が2ヶ月、金星が約1ヶ月で、

逆行がないなら金星はこのまま火星を追い越していきそうなんだけど、

逆行前の金星はのんびりで、追いつきもしないまま。

少し先走って見てみると、来年2月、水瓶座でようやく追いつき追い越す流れ。

その頃ようやく、今回のテーマが実感できるのかもしれない。

 

とまた適当に読んでいたら、イングレスチャートのASCも水瓶座

支配星の天王星は牡牛座にある。

ていうか、水瓶座冥王星と金星がオポジション

価値観、変容するしかないじゃないか。

 

約一年半の牡牛座滞在を経て、ドラゴンヘッドももうすぐ牡羊座へ抜けていく。

ドラコニックのテーマはそれこそ逆行して移り変わっていくような感じもするし、

天体それぞれの動きが絡まり合っているのだから変容は一筋縄ではいかない。

そんな中の一瞬を取り出してみて指標にしたり予測したりするのが星読みというわけなんだけど、この金星獅子座期間についてはもう少し長いスパンで解釈できたらいいなと思っているのだ。

それにこの頃北半球に偏ったチャートが多いのも、他人や周りを気にせずに自分のことやその天体のテーマに集中してみようということなのかもしれない。

まぁまぁ、アスペクトを見てったとしても結局はその天体のテーマに還ってくるのだから、それは自明のことであって...

でも表面だけ追っていってもぐるぐると同じところを回ってるだけで、核心を突くような読み方ができるかどうかは、照準を絞っていかないとなかなか難しい。

 

とにかくイングレスチャートは始まりにすぎないということ。

3-6ハウスの強調と、金星と水星が重要そうなところから、

どうやら「学びと成長」にテーマがありそうだということ。

実感できるまでの道のりは少し遠く、

姉妹星である火星の推進力を使って前に進んでいくことが必要そう。

 

1ヶ月と少し後、太陽が獅子座に移る直前に金星の逆行が始まる。

太陽-冥王星と月-海王星による見事なミスティックレクタングルができている。

停滞感に感じるかもしれない安定とも膠着状態とも言える配置。

一転して主要な個人天体は社会のほうへ移動している。

金星はそれでも獅子座の最終度数のわずかに手前まで進んでいて、

価値観の確認はだいぶ進んでいるような気がしなくもない。

ただし、乙女座へ行ったら金星はフォール(下降)...

ここで落ち込む前に大事な価値をもう一度おさらいしていくのは悪いことではない。

 

火星はとにかく前に進み、乙女座的にどんどん調整しながら動いていく。

自己反省的になりすぎるのでも他者を批判するでもなく、あるいは自己証明の道具に使うでもなく、それを確かな手応えとして、金星を社会の価値として役立てていく。

ただしその価値は固定化されることなく、どんどん変化していく。

 

逆行の金星が太陽と重なる「新金星」は金星がリニューアルされるとき。

 

アセンダント魚座/MC射手座で、ある種の高揚感を伴いそうな時間。

なんだけど、チャートルーラーの海王星も同じ魚座にある土星も逆行中で、魚座的に最後まで到達してのリニューアルというよりも、そこにたどり着くために新たな価値観を持って挑むべし、という感じなのだろう。

太陽/金星もあれば水星も火星もある6ハウスが混んでいるけど、その先に進めないんじゃなくって、もうここまでのまるごとが自分だと受け容れる意識を。

完璧にしようとしなくていいんだ、これが私だと言えるものは、白でも黒でも善でも悪でも、ジャッジすることなく表現してみること。

 

6ハウスといえば乙女座的な場所だから、もうすでに乙女座金星的な振る舞いを求められているのかもしれない。

乙女座金星は、魚座金星的高揚感(エグザルテーション)の反対ゆえの下降気味なフォール。

それってどうゆうことなのか、その仕組みをもうちょっと深読みしたい。

心理占星術で学んだことによれば、乙女座は「快楽主義」なんだという。

「金星」×「快楽主義」...あぁそれは危険というか。

反対側の魚座は、よくいえば「献身的」でちょっとネガティブにいえば「犠牲的」。

金星=自分の価値を使って献身できれば素晴らしいことなんだろうけど、犠牲的になるほどではいけない。

でも「エグザルテーション」って思ってるほどいいものではないよとも言われる。

海王星的な信じるものがあれば、献身的にも犠牲的にもなれるのだろうけど、海王星的な目標って究極的にはどんな死に際か、みたいなことな気がしてくる。

私にはまだまだ描けそうにない。

だったら、快楽主義と言われようが瞬間瞬間をもっと良く生きることに目を向けたほうが良さそうだ。

でも今まで生きてきた中で、自身の快楽を追求するなんて許されないような考えを教え込まれ、自身の価値観もそういうものだとしてきてしまった。

でも実は乙女座金星を持ってる私...

自分なりの価値観を見つけ気持ちよく調整できるってことが、目標なのかもしれない。

まだ先の先のことだけど、乙女座フォールを抜けたら、金星は支配する天秤座に帰還する。

厳格になり過ぎず自分の心地良いバランスで世間と対峙できるように、なっていたいものだ。

 

 

ちなみにヘリオセントリックで見たら、金星と地球は水瓶座にあり、

牡牛座の天王星とぴったり90度!

水星と海王星も90度だ。

価値観も、技術も、時代の空気や己のビジョンによって磨かれていくべし。

 

 

書くのに3日くらいかかっているけどまとまらない!

まだまだだな...そういうことだ、大きなビジョンは描けなくても、ちょうど良いところでおさめられるように。